病院経営のポイント

貸借対照表で自院の健康状態を診断してみよう!

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「貸借対照表」は、資産・負債・純資産から構成され、病医院の一定時点における財政状態を示します。

病医院がどこからお金を調達してきて、どういった財産に運用しているかを表す書類です。

資金の調達先が負債の部・純資産の部に、運用先である財産が資産の部に表示されます。

人間に例えるなら肉体そのものだと言えます。貸借対照表を見ることで病医院の健康状態がひと目わかるのです。

健康体の貸借対照表とは、たとえば負債と純資産(自己資本)のバランスで純資産の比率が場合などがあげられます。

しかし、「赤字決算の連続」などの理由から、純資産が減少し、自己資本比率が低下するケースも少なくありません。

原則返済を必要としない純資産が減少すると、病医院の財務の安全性が損なわれ、抵抗力・免疫力が弱くなり、病気にかかりやすい虚弱体質となります。

上記の図では、健康体の貸借対照表と健康状態が損なわれている典型的な貸借対照表を表示しています。自院の貸借対照表と見比べながら、健康状態を確認してみてください。

病医院の経営成績を示す「通知表」⇒「損益計算書」を読み解こう!

損益計算書は、収益と費用を表し、病医院の1年間における経営成績が示されています。つまり、病医院にどの程度の収入があり、どの程度の費用を使ったか、結果として病医院の利益はいくらだったのかを示す書類です。

病医院がお金を調達し、運用した結果の利益がいくらだったのかがわかるわけですから、いわば病医院の「通知表」といえるでしょう。

病医院の損益計算書で見るべきポイントは、「医業利益」「経常利益」「税引き前当期利益」「当期純利益」の4つの利益です。
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キャッシュフロー計算書でお金の流れをつかもう!

「キャッシュフロー計算書」は第三の財務諸表とも呼ばれ、一会計期間におけるお金の増減を表した書類です。

損益計算書に書かれている収益と費用は取引が発生した時点で売上や経費に計上されます。しかし実際には収益が上がっても現金を回収するのは何ヶ月か後になることがあります。また借入金の返済はお金が出ていきますが経費にはなりません。

このように利益とお金の流れは、必ずしも一致しないため、キャッシュフロー計算書で1年間にどれだけお金が増減したかを把握する必要があるのです。

「勘定あって銭足らず」、「黒字倒産」といったことを避けるためにもキャッシュフロー計算書を注視することは大変重要です。


キャッシュフローのおおよその把握の仕方は次の通りです。

損益計算書の税引き前当期純利益に、減価償却費、税金等の支払い額(個人事業の場合は生活費等も)、そして借入・割賦の返済額を調整すれば当期のキャッシュフローが把握できます。

以下の図を参考に自院のキャッシュフロー計算書を確認してみましょう。




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